FX基礎編

株、投資信託、FX

ポイントについて

ポイントってなに?・・・ポイントとは、スワップポイントのことです。

スワップ金利ともいいます。さらにスワップともいいます。

異なる通貨間の金利差を受け取ったり、支払ったりすることをスワップといいます。

スワップとは、交換の意味です。



例えば

米ドルは、円より金利が高いので、米ドル買いならスワップを受け取り、

米ドル売りなら逆にスワップを支払います。

しかも1日単位で 米ドル買い、円売り なら受け取り、

逆に 米ドル売り、円買い なら支払います。




あとポジションについての簡単な説明です。

ポジションとは、

投資家が買い建て・売り立てしている銘柄や数量などの状況のことです。

つまり

1米ドルが120円だったとして、1000米ドルを買い、円を売る、としますと



例えばですがイメージ的には、

表面が1000米ドルで 裏面が120000円の

1枚の紙幣が出来るとイメージして下さい。

この紙幣をもっていることがポジションをもっているといいます。



たった1枚のこの紙幣は、

表の米ドルの金利が0.25%で裏の円の金利が0.1%だったとしますと・・・・・

0.25-0.10=0.15で、つまり0.15%の金利差を受け取れます。

これを「スワップポイント」といいます。

1日単位でうけとれます。



決済注文で1000通貨米ドル売りをして約定すると

この特殊な紙幣がなくなります。ポジションを持ってない状態になります。



注意

逆に 1000米ドル売り、円買いで

この特殊紙幣を作ると(ポジションを持つ)

0.1-0.25=-0.15

つまり0.15%の金利差を支払わなくてはならないのです。






FX・・・とは?

FX・・・?とは、外国為替証拠金取引のことです。

お昼のラジオやテレビで、ドルが119円10銭から119円14銭とか、

たまに耳にしたことありませんか?

それがこの外国為替証拠金取引のことです。

あまり一般の人には知られていませんが株のようにインターネットを利用して

個人でもカンタンに売買取引ができてしまうのです。

インターネットで株の取引をやったことのある人でしたら理解が早いかも?しれませんね。





外貨商品にもいろんな種類があります。

たとえば、皆さんご存知の外貨預金です。

そして、外貨建てMMF(エムエムファンド)

さらに外国為替証拠金取引。そうです。これがFXです。




為替を身近に感じるとき

為替を身近に感じるときって

海外旅行に行くときと帰ってきたときのレートですよね。

たとえば・・・ハワイに旅行に行くときに円をドルに変えますよね。

このとき119円で1ドルとしましょう。

今度は帰ってきたときドルを円に変えてもらいますよね。

このとき1ドル、120円なら得した気分♪ルンルン

118円なら・・・損した気分になりますよね。

こういうときに皆さんが身近に感じる為替の実感だと思います。




次に円安とか円高とか、たまに耳に入ると思いますが

これってなんだと思いますか???

答えは、円が他の通貨に対して弱くなっているか、

それとも強くなっているかを示すものです。




たとえば、1ドル100円が1ドル90円になったとしましょう。

これって円安?円高?

これは円高です。・・・

1ドル買うのに100円払っていたものが90円ですむようになるということは、

円の購買力があがった。すなわち強くなったということなのです。




たとえば・・・

いままでアメリカ産のオレンジが1つ100円で仕入れていたものが

こんどは、90円で済むからですね。






証拠金とマージンコールとロスカットについて

証拠金について

証拠金とは、FX会社から信用をうけるうえで、一定額の担保が必要になります。

この担保が証拠金です。

簡単に言うとFX会社の自分の口座に入金して残っている現金です。





マージンコールとロスカットについて

マージンコールとロスカットって簡単に言うと損失を知らせる警告と

損失額を増やさない為の救済処置です。・・・????????

FXでは、取引を維持する為に一定水準以上の証拠金(簡単に言うと現金です。)

が口座に入っていることが条件ですので為替の変動により

為替差損が増えた場合、証拠金が不足していきますよね。

そして購入した特殊紙幣(ポジション)を維持したい場合は、

追加で証拠金を入金する必要があります。

この追加証拠金を入れてくださいと言う警告がマージンコールです。

FX会社によって、さまざまですが、だいたい50%です。(ない会社もあります。)




そして入金しないで維持証拠金が

30%をきったらポジションを強制決済されます。

(業者によってかわります。)

これがロスカットです。(ストップロス制度)

ロスカットも業者によって、異なりますが損失を拡大させない為です。

良心的に損失を拡大させない為の制度ですので口座に入っている金額以上

に損失を増やさないためです。

簡単にいうと口座残高を0円にしないためです。

ただし急激な変動の場合は、口座が0円以下になる場合もありますので

その時は不足金を入金しなければなりませんので注意してください。

ロスカット=安全装置とお考えくださいね。






レバレッジについて

レバレッジとは、てこの原理のことです。

少ない力で大きなものを動かすことができるのです。

イメージとしては、

証拠金(自分の口座に入金してある金額)が100万円あったとしますと

100万円分の外貨を買えますね。

1米ドルが100円だったと仮定しますと(100万÷100=10000)

10000米ドル買えますよね。

これだと証拠金100万円イコール1万米ドルでレバレッジは1倍となります。

1倍ということは、レバレッジをかけてないのと同じことなので

外貨預金と同じようなものです。





FXとは、外国為替証拠金取引なので、

証拠金を担保に資金をFX会社から借りられるのです。(無利子ですよ。)

FX会社によって借りられるレバレッジは、決まっているのですが

大体10倍は、(業者によっては25倍)貸してもらえます。

この借りられることで少ない力で(証拠金)で大きなものを動かせるのです。(レバレッジ)



レバレッジをかけないで1倍のまま取引すると

証拠金100万で1米ドルが100円のときに1万通貨買うと

1米ドルが101円に上がったときに全部売る(決済)と

1円×1万通貨で1万円の利益になります。(売買手数料など含まず。)

証拠金が101万円になります。



ですが、もしも

1米ドルが99円に下がった時に全部売る(決済)と

1円×1万通貨で1万円の損失になります。

つまり証拠金が99万円になってしまうのです。




今度は、証拠金を担保にレバレッジを2倍にしてみると。

証拠金100万で1米ドルが100円のときに2万通貨買うと

1米ドルが101円に上がったときに全部売る(決済)と

1円×2万通貨で2万円の利益になります。(売買手数料など含まず。)

証拠金が102万円になります。



ですが、もし

1米ドルが99円に下がった時に全部売る(決済)と

1円×2万通貨で2万円の損失になります。

つまり証拠金が98万円になってしまうのです。



今度は、証拠金を担保にレバレッジを3倍にしてみると。

証拠金100万で1米ドルが100円のときに3万通貨買うと

1米ドルが101円に上がったときに全部売る(決済)と

1円×3万通貨で3万円の利益になります。(売買手数料など含まず。)

証拠金が103万円になります。




ですが、もし

1米ドルが99円に下がった時に全部売る(決済)と

1円×3万通貨で3万円の損失になります。

つまり証拠金が97万円になってしまうのです。




こんな具合にレバレッジを上げると利益も多くなりますが

損失も多くなるのでレバレッジのかけすぎには、注意しましょう。



参考例

レバレッジ1倍 

1米ドル120.00円で1,000通貨購入すると?120000.00円(12万円)ですね。

証拠金を12万円FX口座に入金してあればレバレッジは、1倍です。

これは外貨預金と同じようなものですね。

ですが外貨預金よりも手数料が安いのでFXのほうが有利です。



12万円の口座残高で

米ドル/円のレートが120.00として1000通貨買ってポジションをもっているとして

1米ドルが1円下がると1000円減ります。

(120.00が119.00になると)


レバレッジ2倍 

1米ドル120.00円で1,000通貨購入すると?

120000.00円(12万円)必要ですね。

ですが、FX口座に6万円入金してあるとすると

12万円必要なのに6万円の証拠金で購入しているので

この状態だとレバレッジが2倍ということになります。




6万円の口座残高で

米ドル・円のレートが120.00として

1000通貨買ってポジションをもっているとして

1米ドルが1円下がると2000円減ります。

(120.00が119.00になると)







レバレッジ3倍 

1米ドル120.00円で1,000通貨購入すると?120000.00円(12万円)ですが

4万円でも購入できるのです。この状態だとレバレッジが3倍ですね。

4万円の口座残高で

米ドル/円のレートが120.00として1000通貨買ってポジションをもっているとして

 1米ドルが1円下がると3000円減ります。

(120.00が119.00になると)

ちょっと難しいですがイメージできたでしょうか?







為替差益について

FXでは、”外貨を売る”ことから取引をスタートさせることもできます。

1米ドルが120円の時(これから米ドルが下がりそうだ!)

と見通しがたったとすると

1米ドルを120円で売り、119円まで下がった時に買えば、

1円の為替差益が得られます。




つまり

高いところで売っておき、安くなったら買い戻すのです。

FXでは、米ドルの買いと売りで為替差益をねらえます。しかし

1米ドルを120円で1,000通貨売りますと・・・

表が120000円で裏が1000米ドルの

特殊な紙幣ができてしまうので(ポジションをもってしまう)

0.1-0.25=-0.15

つまり0.15%(年率)のスワップポイントを支払わなければなりません。

保有しているかぎり、1日単位で払い続けるのです。

ですから米ドル売り、円買いは、

スワップポイントを払うというデメリットがあるのです。





2Wayプライスと決済について

2Wayプライス

為替の取引レートには、売値と買値の2つのレートがあります。

売値と買値の値段は一緒ではありません。値段が違うのです。

この値段の差をスプレッドと呼びます。




この差(スプレッド)は、FX業者の利益になりますので、

業者さんによって様々です。

外貨を買う時の値段を{Ask}といいます。(アスク、オファー)

売るときの値段を {Bid}といいます。(ビット)

この買値と売値を同時に提示することを { 2Wayプライス}といいます。






そのほかにFX業者さんの利益になるものとして

売買(為替)手数料もあります。(ない業者さんもあります。)

やはり業者さんによって様々ですが、1米ドルで片道5銭位です。

外貨預金の場合だと1米ドルで片道1円位の手数料なので

FXの場合は、外貨預金にくらべると20分の1位ですね。

ですので、1000米ドルを買うと50円の手数料が掛かります。

そして1000米ドルを決済注文で売るとまた50円掛かりますので

往復100円掛かることになりますね。






決済(仕切り)注文について。

たとえば新規注文で1000米ドルを買う。あるいは、売る

ことによって特殊な紙幣(ポジション)をもつことができますね。

この特殊な紙幣(ポジション)を解消するために

行われるのが決済(仕切り)注文です。




たとえば、1000米ドルを買った場合は、

決済(仕切り)注文で1000米ドルの売り注文を出し、約定することによって、

この特殊な紙幣(ポジション)を解消することができます。

逆に1000米ドルを売った場合は、決済(仕切り)注文で

1000米ドルの買い注文をだして約定することによって、

この特殊な紙幣(ポジション)を解消することができます。



ただし決済(仕切り)注文を出して、その注文が成立してなければいけません。

そして成立した時点で損益状況が確定されます。








FXの決済期限について

FX(外国為替証拠金取引)の決済期限についてです。

FXには、ずばり・・・・・・・・

決済期限がありません。

決済期限がないので、ず~っとポジションをもっていることができるのです。








成り行き注文とは

成り行き注文とは?

現在の為替レートで約定する。要するに、現在表示されているレートで売り・買い

することです。

途中でレートが動いてしまって約定できない場合、もう一度注文すればいいのです。

今すぐポジションを持ちたいときに使います。






指値注文とは、

指値注文についてです。

指値は、現在のレートより有利な値で、自分が注文したい値で出すことです。

例えば・・・

1米ドルが120.00だとすると現在のレート120.00より有利な値で注文します。

買いの場合いですと119.90で注文を出すと指値です。

売りの場合ですと120.10で注文を出すと指値です。

では、不利な値で注文をだしたいときは?

逆指値注文(ストップ)で注文をするのです。





例えば・・・

1米ドルが120.00だとすると現在のレート120.00より不利な値で注文します。

買いですと120.10で逆指値(ストップ)の注文を出します。

売りですと119.90で逆指値(ストップ)の注文を出すのです。






IFD注文とは、

IFD注文(イフダンとよみます。)

もしも約定したらという意味です。



IFDとは・・・利益確定バージョン

もし最初に出した注文が約定したら次は、

利益確定のための注文を同時に出せるのです。




例えば、

1米ドル/円が今現在120.00円だったとして、

IFD注文でまず、指値で、119.00円で1000通貨、買いの注文を出します。

(もしも119.00円で約定したら?)

次に121.00円で売り注文(決済)を出します。

(利益確定として121.00円で売りますよ。)

という具合で自動売買の注文方法です。



うまく約定して決済出来れば2000円の利益ですね。

(1000通貨X2.00円)※但し手数料は含まれていません。






そしてIFD・・・損失(損きり)限定バージョンです。

例えば、1米ドル/円が今現在120.00円だったとして、

IFD注文をだして、逆指値注文(ストップ)で、121.00円で1000通貨、買い注文を出します。

(現在のレート120.00より買い注文の時に、高いレートで注文を出す場合は、

指値ではなく逆指値注文(ストップ)になります。)

もしこのまま上がって121.00円で買い注文が約定したら。

今度は、120.00円で売りの注文(決済)を出します。

これは、下がった時の為に損失額を限定したい為の方法ですので、

こうすれば、もしも下がっても損失額(為替損失)を1000円と限定できますよね。

リスク管理に役立つ方法です。







OCO注文とは、

OCO注文についてです。

OCO注文とは、2つの注文を同時に出してどちらか一方が約定されたときには、

もう一方がキャンセルされてしまうという注文方法です。

例えば、1 利益確定と利益確定の場合

1米ドルを120.00円で1000通貨、買ってあったとします。(ポジション保有)

今現在のレートが121.00円だったとします。

そしてここで、このポジションのOCO注文を出すとしますと

122.00円の売り指値注文と120.50円の売り指値注文を同時に出せます。

どちらで約定しても利益がもらえますよ。






例えば、2 利益確定と損切確定の場合

1米ドルを120.00円で1000通貨、買ってあったとします。(ポジション保有)

今現在のレートが121.00円だったとすると

このポジションのOCO注文で、

122.00円の売り指値注文と、119.00円の売り逆指値注文

(ストップ)を出しますと利益と損失を限定できますよね。

もしも122.00で約定すれば2000円の利益確定です。

しかし121.00から上がらずに119.00まで下落したときは、

2000円の損失確定です。

こんな感じで注文できてしまうのがOCO注文です。









IFO注文とは、

IFOつまり、IFDとOCOを組み合わせたものなのです。

会社によっては、IF-OCO とも表示します。

新規の注文が約定したら今度は、利益確定の指値注文か、損きり用の

逆指値注文(ストップ)をいれる。ということです。





例えば 

1米ドルが120.00円だったとしますと

IFO注文で

119.00円で買い注文とすると次に利益確定用に120.00円で売り注文(決済)

それと損失限定用の逆指値注文(ストップ)を118.00円で売り注文する。

これがIFO注文になります。




そして

119.00円で1000通貨買えたとして

120.00円で売れれば(決済できれば)1000円の利益確定です。

しかし119.00円で買ってもその後も下がってしまい118.00円で売られると(決済)

1000円の損失になります。







税金について

FX(外国為替保証金取引)による利益は、

雑所得として、その他の所得と合算された金額に対して課税されます。

サラリーマンの場合ですと年間給与収入が2000万円以下の場合ですと

年間20万円以下の雑所得の場合は確定申告しなくてもいいのですが

年間20万円を超えた場合は、確定申告の必要があります。

専業主婦の方や収入のない方は、雑所得を合算して38万円を超えた場合は、

課税対象になります。

それとサラリ-マンの方で会社にFXをしていることを隠したい方は、

確定申告の際に給与所得以外での住民税の徴収方法のところを

普通徴収にしてくださいね。(詳しくは、税務署に電話して確認してください。)

とにかく税金は納めなくてはなりませんので(該当する方)は、

取引FX業者ならびに、お近くの税務署に聞いて確定申告をしてください。

注意事項

投資は自己責任でお願いします。

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